セメント瓦、モニエル瓦とは
セメント瓦とモニエル瓦はともにセメントを主原料としています。違いは、セメント瓦はセメントを固めて作られた瓦です。モニエル瓦は正式名称、乾式コンクリート瓦や乾式洋瓦とも呼ばれ、セメントに砂利を混ぜて作られた瓦です。
セメント瓦、モニエル瓦の診断ポイント
セメント瓦、モニエル瓦のポイントは3点です。
・退色
・コケやカビの発生
・塗膜の剝がれ
退色
退色( チョーキング現象 )とは元々の色が白くぼけて見える様になる現象で、塗膜が劣化している証拠です。
劣化の第一段階の状態ですが確実に進行しているので、放置せず塗り替えを考え初めるきっかけとお考えください。

コケやカビの発生
塗膜が劣化、退色して徐々に撥水性が失われていくとともに、コケやカビの発生が見られる様になります。
コケやカビが発生するということは、それだけ長く水分がとどまっている証拠になり、屋根としての機能が損なわれ始めていることが見て取れます。この段階での塗り替えをおすすめいたします。

塗膜の剝がれ
塗膜の剝がれが起き始めるとこの瓦にとっては致命的です。
理由として、塗膜が剝がれはじめているということは、瓦と塗膜を密着させているプライマー ( 糊のような物 ) の効果が熱等により失効してしまい、塗膜が浮いて剝離が起こっているためです。この状態で雨が降ると剝がれた箇所から水が侵入し、さらに侵食を進め剝離を起こす悪循環となってしまいます。
この状態になると、瓦の塗膜を1枚ずつ剝がしていくケレンという作業が必要となり、費用がかさんでしまいます。

まとめ
屋根はお家の寿命を延ばす為の重要な役割を担っています。
屋根材は余程のことがない限り、定期的なメンテナンスをすれば長持ちする素材です。
このことを踏まえてご参考にして下さい。